楽器の練習、どう考えても体に悪い?!
自分よりも大きな楽器を弾く。それはもう自分の力全力で、必死で弾かないとできないし、頑張って汗流しながら必死で弾くのがかっこいいのかも?と思ってました。でも、高校生、大学生の頃の私は、自分がそうやって弾くのにはかなり抵抗がありました。そして、どうしたらあのでかい楽器を、余裕の顔で自由自在に扱えるのだろうと考える日々が続く( ; ; )
楽器を安定させるために椅子に座って弾いてみたり、左足に重心乗せて右足で楽器を支えてみたり、ハイポジションを弾くためにエンドピンいっぱい上げてみたり。試してはみたものの、ううん上手くいかない…
そして、挙げ句の果てには体のどこかが痛くなる。私みたいに自分よりも遥かに楽器が大きくて、ハイポジション無理して体を伸ばすも力が入らない奏者はどうしたらいいのかなあ?

上手く弾けないのは楽器が悪い?!ハイポジション届かないのは腕が短い自分が悪い?!
小さい楽器を選ぶ?ある程度はそれも必要。でも小さくて良くなる楽器ってなかなか見つからないし、見つかってもめちゃくちゃ値段が高い。
ドイツにいた時、デュッセルドルフに趣味でコントラバスを集めている方がいると聞いて、楽器を見に行きました。本当にたくさん所有されていて、いくつか弾かせていただいただいたのですが、小さい楽器を探していた当時の私にはやっぱりどれもでかい。まあドイツ人が弾くしね。結局「これ欲しい!」と思う楽器は見つかりませんでした。そして自分が弾けないのはでかい楽器のせいにして、いろいろ悶々と考える日々が続く。

何とか頑張って、前のめりになって背伸び状態で届いたハイポジション。でも力が乗らないので、変な体制で無理やり力を入れて力任せに騙し騙し弾いてました。そんな私は、きっと思いっきり不格好に見えてたと思います。
他の奏者が汗流しながら必死で弾く姿はかっこよく見えたけど、自分には合ってないなという違和感もあり…余裕の顔でエレガントに弾いてみたい!という思いが徐々に込み上げる^ ^
これ欲しい!と思う楽器が見つかる時ってこんなもん…
今の楽器との出会いは、ワイマールでの学業が終盤に近づき、「さあこれからどうしよう?」と思っていたころ。ワイマールの音大に入る前にコントラバスを習っていた、私の先生から、「新しい楽器買ったから今の楽器買わない?ユカだったらちょっと安くしてあげるよ!」との連絡。その楽器はよく知ってたしこれはチャンス!と思い即決しました。

この楽器は当時の自分の楽器よりもさらに少し大きい。小さい楽器を探してたのにね…でも大きい楽器はやっぱりパワーがある。これ事実。そして何より私にとっては、信頼できる方から譲り受けるというのが一番大きかったかな。そして、追加でワイマール音楽教室での仕事まで譲り受けました。楽器との出会いはタイミング!
その後は、何とかこの大きい楽器を手なづけるために奮闘することになりました(^^)
楽器の構え方、体に優しくしてあげるとこんな感じ
まず楽器の構え方は、なんてことない、教則本に載っているような両足を床につけるスタイル。ワイマールで学んだのは、指板の一番上が目の高さ。でも、これは実際は低く感じて、今は眉毛ちょっと上くらいにしています。このくらいの高さだと、左右の肩が同じ高さにになって、両足に均等に体重がかかります。これがやっぱり体には一番優しい。
以前は、自分かコントラバス、どちらかを固定した方が楽器が安定すると思い込んでいたけど、よく考えてみると手の長さって限りがあるし、どこかを固定すると弾けない場所がいっぱい出てくる。そうなるとやっぱり自分の体を自分でしっかり支えて、全ての関節が動くようにしておくと、フレキシブルに動けて届くところが増えるのです。

ハーフポジションなどは楽器も体もまっすぐに近いけど、ハイポジションでは更に自分も楽器も寄りかかって支え合う感じ、とポジションによって変えてみることも可能。体を自由に動かせるようになると、自由自在に行ったり来たりできるようになります。
楽器と自分、どちらかが偉くなったり、どちらかが負担を多く背負ったりするとなんか上手くいかない。お互いに支え合うのが一番ですね。先生と生徒の関係も、ある程度対等でいた方が上手くいく気がしています。
楽器弾くとき息してる??
ワイマールでコントラバスを学び始めて、音楽(曲想)をつくるときにもう何回も歌わされました。それは鼻歌みないたのではなく本気で。それで気がついたのですが、「楽器弾くとき、私息してないときある!!!」ということ。弦楽器と鍵盤楽器奏者あるあるかも。でも呼吸しながら弾いていると、フレーズはまとまるし、音程も安定する。それどころか、息吐くときに腕(体)が1、2cm伸びてる。体がいい具合に緩むのですね。これは一石三鳥くらいの効果がありました。
じゃあ腕や足も呼吸して体を緩めると、ある程度伸びるかも!!!
脱力ってなんだ??
楽器弾くとき「脱力して弾きなさい!」と言われ続けたけど、そもそも脱力って何?重力を味方につけて楽器や弓に力を乗せて弾くことではあると思うけど。
そもそも、どんな人がどんなときにストレスフリーで脱力しているのか?と考えていたとき、一番に浮かんだのは歩き始めたばかりのお子さま。全部の関節が動いてどこも緊張してないし、足の裏はしっかり地面につけて、おへそあたりの丹田中心にとてもよくバランスとってる。転ぶ時も頭からでなくお尻からポンって感じで。これが本来の人間の体なんだなと思いました。お子さま、ぜひお手本にしてみてください!!!

もう一つ脱力に効果的なのが、口の中を空ける。大人になると、いろんなストレス等々で気がついたら歯を食いしばっている( ; ; )なので口を開けて顎緩めると全体の力が抜けます。本当は、口の中だけ開けていたいのだけど、私は気づかなぬ間に歯を食いしばるので、唇をくっつけないように口開けてます。見た目はちょっとだらしない感じだけど…
逆に体が固まるのはどんなとき?
逆に脱力できないときってどんな場面か、それを知っておくと対処しやすいですね。私の場合は、速いパッセージを弾くとき、大きな跳躍があるとき、G↔︎Eなど大きなの移弦があるとき、そして予想してないことが起こるときです。例えば、次の音をハーフポジションで弾きたいのに、指が3rdポジションにあって移動が間に合わない!!とか。まあ、どれも頭が「この音へ行くぞ!」と理解していないときですね。

ということは、先を読むことができれば体は固まらない!!これには、ゆっくり練習が一番。ゆっくり弾くと、普段よりも一度にたくさんのことが考えられるようになる。頭がそれに慣れたら、どんどん先読みができるようになる。そして、先読みができると、心にも余裕が出てくるし、滑らかに移動することができるので、結果エレガントに弾けるのです。私の場合は、時間がない時でも、早く曲を完成させたいと思う気持ちを抑えて、自分にはたっぷり時間があると思い込んでやってます!結局は練習か…って感じですけど(^^)

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