ドイツでの鬼厳しいレッスンに耐えていた日々。
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練習したのに・・・
それはもう辛かったのですが、ある日練習ができてないと叱られ、先生にこう質問されました。「なんでこんなに練習できてないんだ?次どうすれば良い?」
そこで私はこう答えたのです。「今日こうなったのは、練習する時間が少なかったからです。次回は、毎日3時間時間練習しなければならないと思っています。」(本当は、自分ではちゃんと練習したつもりだったので、叱られたことに関しては腑に落ちず、モヤっとしてましたが。。。)
騙されたと思ってやってみた
ところが、それにこう返されました。「何を言っている!!”練習しなくてはならない”ではなくて、”練習したい”と思え!そう言ってみろ!」と。その時は、嫌々言わされてる感があり、納得もできませんでした。しかし、家に帰って、「嘘でもそう思って練習してみよう」とやってみたところ、普段ほど練習にストレスを感じなくなりました。これ本当に不思議。
そこで思い出したのが、日本人ピアニストのトモくんが言ってたこと。「俺、練習はストレスフリーでいくらでもできるんよ。」そんな人いるんだ、と当時は思ってました。でも、練習が辛い人や練習するのが億劫な人と、いつも楽しい人の違いは、好きで自主的にやってるのと、(明日レッスンだからとか)しなければならないと義務感でやってるのとの違いのようでした。
やっぱり”want”だと楽しい
そして、もう一つ思い出したこと。そういえば、ピアノを弾く時にストレスを感じたことがないな、と。専攻楽器ではないので、レッスン前に練習することもなく、自分の弾きたい曲を弾きたいだけ弾いてたのですが、やっぱりそれがやりたいと思って実行してました。もちろんレッスンという圧もなかったのですが。
言霊とか色々聞いたことあるし、特に信じていたわけではないけど、人間の脳って自分が発する言葉や思いを敏感にキャッチするんだなあとも思いました。
反抗してたら負のスパイラル
あの時、先生の言うことに反抗して、義務感を持って練習続けていたら。。いつも練習しなければならないという重い気持ちと、こんなに練習してもこれだけしか上達しない、全然上手くならない、ダメな私・・・と負のスパイラルに陥っていったのではないかと思います。
実際、すぐには練習したいと思えないかもしれませんが、「そう思えない自分はダメだ」とは決して思わないでください。そんなときは、ちょっとそこから外れて、まず自分のお気に入りの曲や、お気に入りのフレーズを弾いてみましょう。
そうすることで気分が上がるし、満足感が得られます。そこで「自分できるやん。やるやん自分!」と言ってあげてくださいね。
義務感は捨てよう
練習が苦にならなくなる以前の私は、どこかで基礎から始めないといけないという義務感があり、音階→アルペジオ→ビブラート→エチュード→曲と言う順番で進めていくのが、ルーティンになっていました。でも、「練習しなきゃ。でも気分が乗らない。音階めんどくさいな。。」と、なかなか腰が上がらない日があって、何がそうさせているのだろうと考えたら、音階とアルペジオの基礎練習でした。
それが分かったと同時に、これって毎日必要?と言う疑問が湧いてきて、この二つをやめてみました。すると、しばらく経って、「音階弾きたい、アルペジオの練習がしたい!」という意志が芽生えてきて・・・
今の自分を分析、それは成長
無い物ねだりのようなものか、と思いました。そこにないと寂しくなって、欲してしまうみたいな。でも、こうやって何がストレスになっているか、それは本当に必要か、考えてみるのはいいことだと思いました。分かるとそれだけで少し楽になるので、これからの成長にも繋がります。
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