変なルートでドイツ語上達?!

留学

電車を間違えてフランクフルト市内に行くつもりがザールブリュッケン。エッセン音大、デュイスブルク音大失敗の後、苦手な机に向かう勉強をすることになった私。

それまでの話はこちら→  音大試験、モヤモヤ募る

とにかく格安でドイツ語を学ぶ

ドイツ語は中級のテストには合格していて日常会話には困らない程度だったのですが、このくらいでは日本に帰っても何もできないと思い、上級を目指しました。

知り合いの日本人には、早い上達を望むならインテンシブにレッスンしてくれるゲーテインスティテュートかベルリッツが良いと勧められたのですが。

先が見えず、ドイツ生活が後どのくらいになるか分からなかったので、とにかく節約しようと思い、格安の小さな語学学校から市民学校の語学コース(VHS)へ通いました。

大学の語学コース

そして、隣町マインツにあるグーテンベルグ大学の語学コースに入りました。一応大学生と同等の扱いになるので試験も一あります。フランクフルト大学よりは少し難易度は低いということでマインツ大学を受けました。

このコースはDSH(Deutsche Sprachprüfung für den Hochschulzugang)と呼ばれ、大学で勉強するために必要な語学力をつけるためのコースです。生徒たちはそれぞれ進む学科が違うので文学や数学、経済など教材のテーマも色々です。

これまでずっと音楽の中しか知らなかったので、テーマの内容を理解して付いていくのが大変でした。自分は、なんて無知なんだろうと思い知らされました。テーマが音楽の時は張りきりましたけど。

この頃、午前中は語学コース、午後はほとんど家で勉強、夕方からはアルバイトの生活で、コントラバスはでかい置物と化していました。。

ただ、ちょっと出来るようになると、ドイツ語は面白くなっていき、音楽以外の分野にも興味が湧いていきました。反面、弓に松脂塗ってコントラバスを「よっこらしょ」と立ち上げて弾く気力は、ほぼありませんでした。

やっぱり勉強は必要

そして、ドイツ語だけに集中したことが功を奏してめでたく合格。実は、口頭試験で一度落ちているのですが、マインツ大学の語学コースの生徒は一応優遇され、同時期にもう一度チャンスを与えられました

2度目の口頭試験まで時間はそんなになかったのですが、同じ境遇の韓国人の生徒と一緒に、すでに学生である韓国人にスパルタ(?)でレッスンしてもらいました。同じ悩みがわかる外国人だからこそで、本当に感謝しかありません。

ドイツに行けばドイツ語ができるようになると思っていたのですが、全然そんなことはなかったですね。正しいドイツ語を読み書きするためには、やっぱり勉強が必要でした。

音楽学専攻してみたが。。

そしてドイツ語上級を獲得したら、それで日本に帰るつもりが欲が出てきて、何か大学で勉強したくなってきたのです。運よく日本食レストランでのアルバイトも継続できて、何とか生活できそうだったので、結局ドイツに居残り、マインツ大学で音楽学を勉強することにしました。

ところが、何も考えず音楽と名のつく学科を専攻しものの、音楽学は学問なので、いざ始めてみると内容は私が今までやってきた音楽とは程遠いものでした。ひたすら本を読み、プレゼンしてレポートを書く

そんなこと日本語でもやったことなかったしもう大変。ドイツ人の友人にどれだけ助けてもらったことか。。

ドイツの大学の終了資格は、現在は日本と同じバチェラーになっているようですが、当時は、ディプロム(自然科学系←音楽はこちら)とマギスター(人文科学系)とがありました。

音楽学は後者のマギスターに当たります。そして、主専攻を2つ取るか、主専攻1、副専攻2取るかのどちらかになります。教育学との主専攻2つにしていたのですが、毎日毎日ドイツ語の文章と葛藤していました。

やっぱり楽器弾きたかった

そんなとき、レポートでお世話になったドイツ人の友人から、大学の倉庫にピアノがあることを聞きました。遊びでちょっと弾いて見たら、急にまた楽器が弾きたいという思いが爆発。それと同時に、コンサートでコントラバスを弾く機会もあり。。

そして、音楽学と同時に実技ができる大学がないか探し始めました。するとワイマールで学校の音楽教育というものがあることが分かり、すぐにまた大学変更の準備に取り掛かりました。失敗しても失敗しても、本当に懲りないヤツです。

やっぱりコントラバスとは腐れ縁だと気づいた話に続く↓

やっぱりジャーマンボウしか勝たん!

 

 

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