ショックでドイツ行き決定

留学

 

これではダメだと思い、とりあえず海外で夏期講習を受けてみることに。(←実はこれも後輩から受けた影響)場所はスイスのシオン。ハイジが出てきそうなとてもきれいな小さな町で、講師のダンカン・マックタイヤー氏もとてもフランクで、1週間ほどでしたが楽しい日々を過ごしました。

ですが、他の国のコントラバス奏者の自己主張の強い演奏を聴いて、カルチャーショックを受けました。上手い下手抜きにしてみんな聴く側を惹きつける何かを持っていて、小さいことを気にしてちまちま弾いている自分はもう別の世界にいるようで。。

その中でもドイツ人は、皆デカいので跳躍も軽々やってのけるというのもありましたが、テクニックや音楽表現も緻密に訓練(?)されている感じですごいと思いました。そして曲想のメリハリがはっきりして、音色、リズム、音程全てに安定感がありました。

カルチャーショック

「何なんだこれは!何が自分と違うのだろう??」と頭の中はハテナでいっぱいになり、もうこうなったらドイツに行くしかないと簡単にドイツ行きを決めたのでした。

それまでは、なんとなく続けてはいるけど辞めるにやめられない、やめるといい出す勇気がなかった私が、一応ここでちょっとは成長したのでしょうか。。それほどにもドイツ行きは、私にとって魅力的でした。

そして年度末で高校非常勤講師を辞め、その他の仕事もセーブしながら準備に取りかかりました。上手いとは言えない私が留学なんてそれまで考えたこともなかったので、あまり頼る人もなく先生にもなかなか言い出せずでした。

それで、とりあえずビザを取るために受け入れてくれるドイツ語学学校を探しました。(これが、優秀な奏者だったりすると先生の紹介などでスムーズにいくのですが…)最終的には先生も応援してくださり、良いスタートを切ることができました。

格安語学学校

ドイツでの音大やコントラバスの先生の当てはなかったので、行ってから探すつもりで比較的移動しやすいドイツの真ん中のフランクフルトに場所を決め、金額的にもお手頃でホームステイの手配などもやってくれる語学学校を探しました。(語学学校の名前はZENTRUM)

住居の手配が要らなければ、市民学校のフォルクスホッホシューレ(VOLKS HOCHSCHULE)も格安です。

日本での手続きも結構あって、ドイツ領事館にも何度も足を運び、挫けそうになるほど大変だった記憶があります。それでも自分の意思は固く、何とかクリアして「ドイツに行く」という夢は叶ったのですが、そこからも紆余曲折あり、いろいろ経験することになるのです…

その後どうなったかはこちら↓

電車乗り間違えてフレンチボウにたどり着く

育ってきた環境が違うと分かり合えるまでが難しい。悪戦苦闘の末、日本人とドイツ人の違いを認識した話はこちら↓

ついついしてしまう「愛想笑い」= “falsches Lächeln”間違った笑と訳された訳

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